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第2章 ■ 物流改善の考え方④『物流改善の方向性』

物流改善の方向性

自社の物流現場の改善を行うに当たり、
将来的にどのような形にするかを明確なビジョンとして持つのと持たないのでは、
その成果に大きな差がでる。
物流業界全体として捉えたとき、どのような方向性を持っているのかを考えたのが、
(下図の)物流の概念図である。

        図⑤■物流概念図●P34

 

一般的な「物流」の認識は、図5の部分を出ていないのが現状である。
しかし、今までの概念で物流業務を捉えることは非効率的であり、
今後は物流業務も積極的に売上・利益創出に貢献する体制を作り上げることが
重要である。

今後は「物流」の業務範囲の基準整備と機能強化が必要になっていく。
最終的には、
「営業部門が安心してビジネスを行える支援体制の構築(ロジスティクス)」
「お客様が欲しいときに欲しいものが必要なだけ手に入る環境の実現
 (サプライチェーンマネジメント)」
の領域まで高めることができる、
中長期的展望に立ったシクミ(特定の個人の経験や勘によらない、
普遍的な業務の流れ)作りを見据えて、業務改善内容を決定することが必須となってくる。

業務改善の方向性として、物流コストの大半を占める人件費の削減にアプローチを
かけることが中心となるだろう。
これは、なるべく人手のかからない、また緊急的な判断をなるべく必要としない
ビジネスプロセスを構築することが、コスト削減と品質向上を同時に達成することが
ポイントである。

これらの実現のためには、各プロセスをつなぐルールを定め、
「繰り返し、戻り、重複、緊急対応業務」を減らし、
標準化、定型化、自動化していくことが改善の早道となる。

 “ロジスティクズの意味は、
「市場の動きにあわせて、生産や仕入活動を行う、マネジメント手法」
と言い換えることができる。

この意味を過大・過小に捉えるのではなく、現在全社各部門で実施している
「改善活動」の同一線上にある活動であることを認識し、
より具体的実施策に絞り込む必要があるのである。