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第161回「トップの仕事」

■私は、仕事柄多くの物流会社のトップと会う機会が多い。様々なトップと会うと、
そのトップが何に注力しているかまたどのような業務が
そのトップの中心になっているかが、その会話ややり取りから解ってくる。
当然のことながらトップしかできない仕事に注力してもらうべきなのであろうが、
人材がいない、人手がないということで、トップ自らが他業務を兼務していることが多い。
E社の社長は、年商100億クラスにまで登りつめたが、
「現場主義」に徹して現場知識、ノウハウ面で管理職をリードしたいという理由から
大半の時間を庫内のフォークリフト作業に費やしている。
また、F社の社長は父親である会長としばしば意見が衝突してしまい、
周囲が戸惑うのを危惧して営業に専念し、できるだけ外出するようにしているという。
一方、G社の専務は実質トップでありながら、
後継者としてどのように社長のスタイルを構築すれば良いかを勉強するために、
日々社長の秘書のように行動を共にしている。
ここで重要なのは、トップの仕事とは肉体労働ではなく、
精神労働であるということである。
従って、E社、F社の社長、G社の専務の肉体業務はそれぞれの背景、
事情があってのことであるが彼らがどのような精神的業務を行っているかがポイントである。
私は、トップしかできない業務、トップ自らが行うべき業務は5つあると思う。
1つ目はカネ。資金繰り、銀行との関係づくり。
2つ目はヒト。ヒトの採用と教育。
3つ目は、将来のビジョン、方向性を考えること。
4つ目は社内のモラールを構築すること。
5つ目は情報の共有化、価値観の共有化に注力することである。
5ついずれも真剣に取り組めば取り組むほど、神経戦となる。
一度、現場を離れて頭が割れそうになるまで向き合ってみてはいかがですか。
そうすれば必ずやトップの仕事が見えてきますよ。(トメ)