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第167回「やっぱりつらいよ運賃交渉」

今や、値上げは運賃に限らず、タイヤは当然のこと、プラスチックやガラス、ビニールなどの原料にまで広がってきた。原油高騰による影響は全産業にまで及ぶ勢いである。物流業界、特に物流企業にとってはまたとない追い風である。
しかし、現場では他の業界に比べ値上げ交渉が進展していないのが実状である。原油高騰傾向の初期のころは物流会社など限られた業界が対象となったが長期化した現在では多くの業界が対象となっており、また実際、値上げに踏み切っている。

“みんなで渡れば怖くない”とやらの状況ながら物流業界は大騒ぎしているものの値上げの実態が伴わない。理由はいくつかあるであろう。
これだけ多くの物流会社があるため「他の物流会社に切り換える」の一言を恐れている会社。また提案力がないため、パートナーとしてではなく、業者となっているため、値上げなど滅相もないという会社。
しかし他の業界を視ていると気づかされることがある。それは日頃の原価管理やコストダウンに対する改善努力である。はっきり言って原価計算をしっかり行って見積書を出す会社は少ないし、またそれがお客様に通る業界でもない。相場運賃を基本に他社との価格競争となっているのが実情である。しかしこの慣しが及ぼす心理面への影響大きい。
「私どもはこのような原価管理を行っています」「昨年はコストダウンへの取り組みを行い、原価を下げました」と正々堂々と言い切ることができない“負い目”を持っている為、強く交渉につけないのである。

今、真価が問われている。物流会社としてどんなことをどれだけ改善しているかが・・・・。