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第170回「決断、そして行動が求められる二代目」

■先日ある物流会社の二代目社長が私のところに相談に訪ねてこられた。
会社の今後の方向性や山積している課題、問題点などを
何から手をつければ良いかがわからないという。
そう話しながらも最近、採算の合わない取引先から撤退するということにしたという。
というか荷量が少なく撤退せざるを得なかったようであった。
この会社は2t、4t車輌を中心に引越しや家電の据え付けなどを
行っている物流会社であった。
繁忙期や閑散期の人員調整が困難であるとのことであり、
話を聞いてみると傭車は1台も依頼していないという。
その点について、この二代目社長は
傭車先を見つけなければならない必要性を知っていた。
また、先代からのドライバーが大半で少々のマナーの悪さには
目をつむっているという。
自分より勤務歴のあるベテランドライバー達に気後れしてしまい
口が出せないという。
これを頼りなく感じる読者もおられるかと思うが
こういうケースはよく目の当たりにする光景である。
しばらくしてその後、事務の体制の話に移り、
それぞれの女性スタッフの役割分担と人員調整など
またパートの活用も行っていることがわかった。
先代の時代には自分の会社の中で現場中心の業務が大半であったため
特にこれといった帝王学を吸収したわけでもなかった。
しかし、上記のように気弱な部分があったり、
先代経営のしがらみと戦いながらもこの二代目社長は自社の課題、問題点
そしてその解決策までしっかり理解しているのである。
それはなぜ私のところに相談にこられたのかと思うぐらいであった。
しばらく話してしているうちにその理由が見えてきたように思えた。
自分の考えに対して、「後から押してもらう人」が必要であったこと、
先代に負けることなく自信を持って「決断」する勇気と
それに伴う「行動」がついてこなかったのである。
わかっているのとやってみるのは大違い。
行動しながら考えるつもりで思い切って一歩を踏み出せば
この二代目社長も立派な経営者になるのではないだろうか。