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第173回「管理職は現場に同じ事を10回言えるか重要である」

物流業界における管理職の業務は重責である。人の命と商品を預かり、社会経済の基盤を支える物流業界。その裏腹に現場運営が厳しいことはみなさん周知の通りである。

むかしある金融機関係シンクタンクが物流業界の組織力において現場、末端社員に伝わるには他の業界に比べ6倍のエネルギーが必要と伝えていた。どんなデータを元にどんな分析を行ったかは定かではないが私は的を得た数字であると思う。
基礎教育を受けるチャンスがなかったり、その教育が嫌でこの業界に入ったなど十分な教育を受けたスタッフが少ないのが実情である。
またドライバーは外に出て行くことで業務を遂行し、営業所やセンターや、車庫など本社から物理的に離れたところで業務が進められることも多い。
これらの2点が現場浸透にエネルギーがかかる大きな原因である。そこで管理職はどのような管理、指導を行っていかなければならないか。それは「同じ事を10回言い続ける」という根気である。そして方法とタイミングがポイントである。
口頭で伝わらなければ、時には文書、張り紙、日報、ショートミーティング(対話)などその状況に応じて方法を変えなければならない。また重要なのはタイミングである。
ついつい管理側は「まとめて」伝えようとしてしまうがその苦労を惜しんではならない。
朝礼、終礼、昼食時など1日数回に分けて伝達を行っている物流会社も多い。また、業務終了後の担当者に疲れや集中力不足などが見られる時は何を言っても“馬の耳に念仏”状態になる。同じ事を10回伝えるという根気だけではなくその伝達方法を状況に応じて工夫し、タイミングも当方の都合ではなく聞く側の状況を配慮する。
時にはマンツーマンでの「会話」ではなく「対話」も効果的である。根気こそ現場管理者の必要条件である。