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第174回「パート、アルバイトと派遣スタッフの垣根がなくなる」

“人手不足”と言われて久しくなるが物流業界における人手不足は一層深刻になるばかりである。私のクライアント先でも輸配送業務が主体ながらも荷主へのドライバー派遣などの需要が多いことから労働派遣の免許を取得した会社がある。
また仕事がありながらも人手不足を理由に断らざるを得ないケースも依然として増えている。しかしこの“人手不足”は“人材不足”にも波及している。
要するに物流現場や企画、管理といった部門の管理職クラスまでも居ない、採用できないと企業は悲鳴を上げている。
好景気感により物流業界から他業種に流出してしまっているのもひとつの理由である。当然優秀な人材ほどこの傾向が強い。しかしながら物流現場のノウハウは人海戦術で形成されている。今や、自社のパート、アルバイトでは数が足りず、大半の現場は派遣スタッフなしには成り立たなくなってしまった。
派遣会社側の一部にはこうした実情を踏まえて、現場リーダーや営業担当者に教育を施す動きが出ている。
このような中、最も管理や教育、モチベーション向上、維持を押し進めなければならないのが派遣スタッフを活用する荷主企業や物流会社である。“派遣”と“請負”の違いを盾にスタッフのスキル対してもう無関心ではいられない状況である。
パートアルバイトの教育、スキル向上と共に派遣スタッフのレベルアップの環境を創り出さなければならない。自社のパート、アルバイトと業務内容の違いを作っていてはいつまでたっても派遣スタッフの戦略化は図れない。依頼主は派遣会社と一緒になってやる気が出るシクミ、気持ちよく働ける環境づくりに注力すべき時がきているようである。