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第183回「物流のプロが足りない」

人手不足が深刻な問題となっている物流業界。
更に人手ならぬ人材不足もしかりである。
特に、最近では物流のプロ、いわゆる知識と実務経験を兼ね備えた人材が
多く求められている。
我々のような仕事を行っているコンサルタントも、そのうちの一つなのであるが、
企業が強く求めているのは外部のプロよりも、
むしろ現場スタッフと共に汗をかいて試行錯誤を繰り返し、
共に達成感を味わえる、そんな社内のプロである。
先日もあるメーカーから、物流部の顧問を探して欲しいという依頼があった。
新しく顧問というポストをつくるということではなく、
先任者が品質管理部へコンバートされたため、
急いで補充しなければならなくなったのだ。
弊社の物流専門としている人材紹介事業部(ロジキャリアバンク)で
対応したところ、流通業の物流に長く携わり、
早期退職をしていた登録者がおられ、
その方を紹介したところ、双方意気投合となり、入社となった。
また、ある物流子会社でも同様に物流のプロを探していた。
この会社の場合は車両管理、傭車管理、配車管理などを含む
輸配送全般のノウハウを必要としていた。
この会社でもまた、ある大手物流会社のOBを紹介したところ、
双方了解の上、入社に至った。
「物流のプロ」それは四十歳半ばぐらいまでをイメージする方も多いかもしれないが、
その数は極めて少ないし、そのような貴重な人材は市場に流通していない。
このような人材の大半が他社からのスカウトがかかる。
今回の二社の例は、いずれも五十歳を超える年配の人材である。
年配といっても、団塊の世代であるから気力も体力も経験も十分である。
「物流のプロを探す」という、ない物ねだりよりも、
「実務」と「知識・経験」のスタッフを分けて考え、
採用、発掘し、組織合成型のプロづくりの方が現実的であるかもしれない。
人手、人材不足の時代、改めて再雇用者、
もしくは早期退職者の戦力化を考えていく必要がある。