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第192回「向上心とメモは比例する!?」

私は仕事柄、多くの社会人の前で講演や研修、指導などを行う。
今日の受講生や聞き手は真剣であるか・そうでないか、
やる気があるのか・ないのか、理解しているのか・できていないのかなどを
常に意識して、アンテナを張っている。

このようなことを繰り返していると、ある一つの現象に気が付く。
それはメモである。真剣にまじめに聞いている人、やる気がある、
理解しようとしている人は、必ずメモを取っている。
中には例外的な人物もいるかもしれないが、多くの向上心のある人は、
メモを取るということを共通動作にしている。
社内スタッフでも同じだ。
「早く仕事を覚えよう」
「正確な仕事をしよう」
「喜んでもらえる仕事をしよう」
と心がけているスタッフは必ずメモを取る。

一方、物流の現場ではメモを取るという習慣がないし、そういう環境がない。
しかし、このような環境をつくって、報告、連絡、相談の徹底体制や
業務ミスを削減している会社もある。
この会社は、あまりにも多い連絡ミスや人的ミスを改善するため、
現場スタッフとパート、アルバイト全員にミニ手帳と二色ボールペンを配布し、
必ず人との話し合いや指示を受ける場合には、
ユニフォームのポケットとペンさしからミニ手帳と二色ボールペンを手にすることを義務づけた。
それまで月に約10件以上発生していた連絡ミスや指示ミスが、
いまでは1─2件にまで激減した。

実は、このような「メモを取る」という行為は、
義務教育の中で教えられているのであるが、
躾(しつけ)にまで至っていない。
会社の現場でも改めて、メモの重要性を伝える必要がある。
そのメモを取る継続性と徹底性は、あくまでも本人の向上心と比例することになるが…。