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第221回「二代目社長!あなたには何ができますか?」

約15年前に私がこの業界に入った頃、お会いする物流会社の社長は一部の大手物流会社を除き、父親ぐらいの年令でしかも創業経営者が多かった。
戦後間もなくトラック1台から運送業を始め、高度成長期に会社組織に改組し、日本経済を支えてきたという「強者」揃いであった。多くの創業社長に、多くの経営学を学ばせてもらった。良き時代にこの業界に入ったものだとつくづく思う。

時が経ち、ここ6年近くで多くの創業社長は二代目にバトンタッチした。それが息子であったり、娘婿であったり、創業社長の右腕であったりする。二代目となった彼らは今、経営者としての真価が問われている。

このゼロ成長時代ともいえるこの時に、どのような物流業を営むのか。また、先代社長と比べて経営手腕があるのかないのかという周囲からの比較評価がどうしてもある。しかし、これら2つの視点は彼らに何のメリットも産まないし、いまや全く次元の違う噂話のレベルに過ぎないと私は思う。

高度成長期は、運べば運賃をもらえ、会社の売上もほぼ比例して増加していった。そして、そのような状況の中で、不眠不休のパワーと強いリーダーシップのある「親分」が経営を発展させた時代であった。今や過去の成功体験から学べるものはそう多くはないであろう。そういう意味では、二代目経営者も新しい時代に生きる「創業者」であり、「引き継ぐ」のではなく「創造」していくという意識の切り替えが必要である。先代が残した有形・無形資産を守り、当たり障りのない経営でそのまま引退を考えているようであればそれは違うだろう。会社の寿命を著しく短くしてしまうか、もしくは、うまく次の経営者にバトンタッチできたとしても、その時代で会社は幕を閉じるであろう。

あなたの経営者としての役割は何ですか?あらためて自問自答されてはいかがですか。

 物流コンサルティング・コンサルタント
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