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第255回「経営の両輪:その1」

経営の両輪、それは経営における様々なバランスを示す。そのバランスが保てなくなると、会社はおかしな方向に行ってしまうことがしばしばある。今回は経営陣についてお伝えしていきたい。

トップと参謀、または番頭役と言われるナンバーツーとの関係もバランスが良くなくては会社として正しい判断が下せない。
私は日頃、この件に関して物流会社の社長には「お笑いでいう『ボケ』と『ツッコミ』の関係のようなものだ」と伝える。どちらかが切り込むと、相手方がその反対側を担う。そんな関係が経営トップとナンバーツーには不可欠である。どちらかが「積極展開」とアクセルを踏めば、もうひとりが「足元を固める」とブレーキを踏み、安全な走行を行う。それが理想である。

「うまくいってる会社」とか「業績の良い会社」と言われる会社には、必ずと言って良いほどこの「ボケ」と「ツッコミ」の関係が出来ている。昔はホンダの創業者本田宗一郎と藤沢武夫、ソニーの井深大と盛田昭夫がそのような関係の代表であったと語り継がれている。
うまく行っている関係を見てみると、両者が「ボケ」と「ツッコミ」の関係であることと、更に共通点が見えてくる。

ひとつは「反対の意見、立場であったとしても目指すべきものは1つであり、そのための役割分担を行っている」ということ。そしてもうひとつは、「男女、身内、他人に関係なく形成されている」ということである。

「社長は営業畑、ナンバーツーの息子は技術畑」であったり、「社長は営業・業務を見ており、奥さんは専務として経理・財務を見ている」などと言った例は良く目にする。中小企業のように、人材が豊富であるとは決して言えない会社では、結局この関係を身内で構築せざるを得ない。
しかし、会社規模が大きくなるにつれて身内以外の選択肢を考える必要があるであろう。

いずれにせよ「ボケ」と「ツッコミ」の関係を築ける相手を社内、社外に求めるというテーマは永遠かつ最重要テーマである。