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第267回「回収サービスが本格化!?」

物流業界では以前から、回収業務について一定の認知度とニーズがあった。しかし、いよいよ荷主業界での回収業務・サービスが本格化し、それに対応する物流会社が忙しく動いている。

今まではカーゴテナーやパレットなどのように、主には副資材の回収業務を安価で対応してきたが、どうもその「回収」そのものが荷主のビジネスモデルになっている場合もあるようである。

その背景に、「回収からリサイクル」というフローが確立し、それをビジネスとして展開する荷主企業が参入してきたこと。そしてもうひとつにはコンプライアンス強化、特に個人情報の取り扱いによる情報漏えいへのセキュリティの高まりがある。

たとえば我々のクライアントでは、行政や金融など各出先機関への帳票類の発送・保管、そして記入・入力された書類の回収を行い、保管をする。そして、保存期限切れとなるとシュレッダーもしくは溶解処理を行うという流れのなかで、回収業者と言う業務が今ひとつ職種として確立していなかったため、最近では多くの物流会社が対応するようになった。紙などを含めた資源ゴミの回収についても同様である。

また、子供服のお下がりや古着などを回収し、全体の30%をリサイクルの後、再販、残りの70%は輸出を行うといった企業の物流では、店舗や引き取り所までの回収がメインの業務となっており、年間数億の物流費が支払われている。

その他にも、バイオエネルギー開発のブームによる食油の回収、後ろ向きな出来事ではあるが食品問題などによる回収、個人向け医療データの回収など、これらの業務は大半が物流会社の仕事となっている。

物流はそもそも「流す」だけでなく「止める」こと、「回収する」こともその1つであるという原点に立てば自ずと理解できるのではあるが。