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第309回「物流業は基本徹底業である」

新年あけましておめでとうございます。
昨年末は師走選挙が行なわれ、3年ぶりに自民党が政権を奪回しました。
その後、日経平均株価は上昇し、「危機突破内閣」と名打った新政権は経済再生、復興、危機管理の面で力を入れるとのことで景気回復に対する期待は高まりそうです。

さて新年を向かえ「今年は○○○をやるぞ!」と新たな目標を立てて準備されている読者の方々も多いのではないでしょうか。
筆者は物流業界やクライアント先の昨年を振り返って、今年は(も)やはり基本に忠実に、基本を徹底するといった、やるべき人がやるべき事を徹底するという原点回帰の重要性を感じています。
物流業自体が、何か新しいものを打ち出すことも重要ではありますが、決められた時間に必要な製・商品を必要な数だけ、正常な状態で納めるという“当たり前”(基本)を果たすことに重要な価値を見い出しているインフラ産業です。そういう意味では基本の徹底は永遠のテーマです。筆者が、この基本を徹底すべきと痛感している事柄は次の5つです。

1.電話応対、あいさつの徹底、2.整理整頓の徹底、3.作業における基本動作の徹底、4.リフトマンスキルの基本の徹底、5.現場リーダーにおける現場(状況)把握の徹底、です。
どれも目新しいことではありませんが“徹底”レベルへの道のりは決して容易ではありません。ヒトの性格や育ちまでにも起因していることですから根が深いのです。どのようにして、これらの基本を徹底させるかということですが、
(1)「やらされている」のではなく「(自主的に)やっている」状況にする。それには当事者が“納得”しなければ自ら動かないものですので、上の立場の方は何故そのことをやらなければならないかという理由や目的を提示しなければなりません。
(2)同じ事を10回言い続ける、執着心と継続力を持つ。現場や部下は強力なもので、上司が言った事は更に上の者の指示で自分達に言っているのか、一時的なものなのかを良く見極めています。上司の強い執着心と継続力(言い続ける)を見て“本気”と捉えれば、ようやく動き出します。この種の徹底は“根比べ”であり、現場が参ったというまで現場は変わりません。
(3)実施から3ヶ月でようやく「定着」、6ヶ月で「習慣」となる。一時的に現場が動き出した、変わったとしても上司が“これで良し”と思った時点で元に戻り出してきます。3ヶ月はしっかりと継続できる、そして何も言わなくても出来る状態になっていれば“定着”したと言えるでしょう。
更に3ヶ月、徹底が維持できれば、次は“習慣”となり、新しく入ってきたドライバーや社員、パートは、その環境に馴染んでいきます。

当たり前とも言える基本を徹底させるのは上司の情熱、気力の有る、無しが大きく影響するということになります。