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第310回「情報量は移動距離に比例する」

昨今、インターネットを中心としたIT技術の目まぐるしい躍進で世界各国どこからでも、あらゆる欲しい情報が手に入るようになった。“情報化社会”と呼ばれているが、ここに死角はないのであろうか。筆者は3つの死角があると見ている。

1つは情報が溢れすぎ、そのことで何かがあれば○○から情報を取れば良いと「深く考えること」を疎かにしてしまっているのではないかという疑問。
2つ目は「情報は求めているところに集まる」のであって、いくらIT技術が進み、情報化社会になったとしても“情報を求める”状態になってはじめて有効である。従って○○の情報、例えば、欲しいものを買うための情報、遊びたいための情報、仕事を探すための情報、調べ物をするための情報と多種多様な情報でも上記のような意欲と初動がなければ豊富な情報は“猫に小判”となり、何の役にも立たないことである。
最後に真の情報は足を運ばなければ得られないという筆者の実感である。
所変われば同じ事柄でもコスト、スピードなど地域によって異なることも多い。ヒトを採用するコストやリードタイム、輸配送時間といった事柄は、ほんの一例である。
日本全国、世界各国と移動距離が増えれば、それだけ情報量も増える。“量が増えれば質が良くなる(量が質を創る)”となるのである。

筆者の場合、情報を生業としているが事前にインターネットで調べた会社の情報と実際、現場に入ったその会社の実態とのギャップに驚かされることがしばしばある。それと何と言っても現場や当事者と会うことで表面的な情報の裏付けや本当の理由、背景が判明することが多い。“答えは現場”にあると良く言われるが、それは真なりと筆者は強く感じている。

類似した事柄でテレビ会議による集いがあるが、これも使い方を間違っている会社を多く見かける。全体での一方的な発表や報告、訓示などでは有効であり、1対1での使用には効果的である。しかし、問題解決型の会議では当事者が話しているときの周囲の反応、メモを取ったタイミング、参加者の表情と言った、いわゆる“空気が読めない”ことにデメリットがある。従って使い方を分けなければならない。

このようなことから、より質の高い情報を取るには足で稼ぐことが得策であると筆者は痛感している。