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第318回「創業経営者VS二代目」

創業経営者と二代目経営者。様々な組み合わせがあるが、会社経営の面において関係が上手くいっているかと問うてみると、意外と不仲になっている会社を多く見かける。
対社員には良好に見せていても2人きりになれば壮絶な戦いをしている会社もあれば、社外・社外的にも不仲さをあからさまに表面に出している会社もある。社員から見れば、オーナー会社の身内喧嘩と白けてしまっている事もしばしばある。

では、どのような場合に関係が不仲になってしまうのであろうか。先ず、創業経営者の場合は、
(1)息子に任せてみたもののあまりにも頼りなく見え、甘えもあることから息子は社長の役職にあるものの任せきれず、自らが再度実権を握るケース
(2)勇退したつもりでいたが、引退してもこれといった興味があるものが他に見つからない。気力、体力ともに衰えを感じないため今までとは何も変わらず、社長職に出戻りとなるケース
(3)一抹の不安はあるものの出来るだけ社長である息子に権限を委譲したいが、低調経済期(“失われた20年”)を未だ脱していないため、継承するタイミングではないと判断するケース
(4)偉そうな事を言うようになったが、所詮は(自分の)息子と公私混同を払拭できないケース

一方、二代目経営者の場合では、
(1)先代のカリスマ性、影響力があまりにも大きいため、自分の役割や先代との差異化、立ち位置を見い出せないでいるケース
(2)元々会社を継ぐつもりはなかったが、就職難も重なり消去法で父親の会社に入ることにしたというケース
(3)一生懸命に先代の事業を継承しているつもりであるが、先代と共に会社を支えてきた古参組から全く相手にされない、動き始めても空回りするケース、などがある。

両者とも、一つ一つを見れば“不仲”となる理由では決してないのであるが、これらの組み合わせによってアンマッチや軋轢が生じ、次第に関係不良となっていくようである。
しかし、あくまで傾向であるが、養子に入った義理の息子であったり、甥など、身内でも少し血縁が遠くなった関係では良好な事業継承、権限委譲が進んでいることが多いのである。