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第319回「保管効率と作業効率」

物流改善は、基本は同じでも応用は百社百様の落し込みが必要となってくる。
その百社百様の落し込みが必要な改善テーマでも特に現場での状況で最適な判断を
迫られる事柄の1つに保管効率を優先させるべきか、作業効率を優先すべきか、と
いうことが挙げられる。
具体的には、保管効率は如何に高さを確保し、ラック、棚などの隙間をなくし、
立法(㎥)での保管量を取ることができるか、といったことである。
また、作業効率は(1)歩かせない、(2)持たせない、(3)待たせない、
(4)探させない、(5)考えさせない、(6)書かせない、の「6つ」のない、
をコンセプトに手と足の動きに対するムダを発生させないことを追求することになる。
そこで、保管効率と作業効率の両方に大きく関わってくるモノに「通路幅」と「棚の
位置(高さ)」がある。当然ながら保管効率を優先すれば「通路幅」は最低限にとど
め、保管できるラックや棚、ネステナー、パレットを置きたくなり、「棚の位置(高
さ)」は製・商品のサイズと在庫量、そして重量物か軽量物かどうかの判断で、でき
るだけ棚の空きをなくしたい。しかし、作業効率を優先するならば「通路幅」はでき
るだけ人と人、台車と台車がすれ違うことができる幅、格納が行ないやすいリフト、
パレットの通路幅を取りたくなり、「棚の位置(高さ)」はピッキングが行ないやすい
(下から)2段目、3段目に置きたくなり、負担のかかる“かがみ”作業を避けたい、
といった具合である。
考え方としては良く出る、又は回転する物は作業効率を優先させ、あまり出ない、回転
しない物は保管効率を優先させることが得策である。そのためには出荷頻度のABC分
析(数量、金額ではなく伝票行数が単位となる)を行ない、良く出る(回転する)物と
そうでない物を把握しておく必要がある。多くの現場がこの2つのどちらを優先すべき
かということを正しく判断できていない。そういう意味では、当分析は重要な“作業”
と言える。また注意しなければならないこととして、この傾向(動き)は変化するため
にメンテナンスが必要である。製・商品の終売などによる改廃が発生するためである。
メンテナンスの目安としては、3ヶ月に1回(年4回)である。更なるプロフィット化
を目指すセンター運営の会社は是非とも実施していただきたいと思う。