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第333回「2014年を迎えて」

今年は1989年のバブル崩壊から約25年が経つ。失われた20年と言われるが、ようやく景気は上向き傾向のようである。ただ4月に消費税導入を控えており、ここで増税分を価格に転嫁できない産業は苦戦を強いられる。
今年、物流業界において筆者が実施すべきであると考えている事柄がある。それは、荷主業界において、長年のコストダウン実施により疲弊してしまっている物流品質の向上とイレギュラー業務の見直しである。

当初はイレギュラーであったモノが日々の対応によって“レギュラー”化してしまっている。イレギュラーはシクミとしてコストを押上げてしまう。前者の物流品質について付け加えると二極化の方向にある。
基本業務については正に品質を上げていかなければならないが、梱包やリードタイム、検品などでは過剰品質になっていないかどうか、見極める必要があるだろう。また物流業界において、コストアップ(燃料コスト、採用コスト、コンプライアンスコスト)の経営環境のなかで適正運賃(料金)の授受が生き残りに不可欠である。また最も伝えたい、実施してもらいたい事として各事業所及びセンターにおいて“ビジョン”を打ち出すことである。

今に始まったことではないが、物流業界は荷主からの受託に基づいて成り立っていることに起因して多くの現場が“受け身”となっている。
“攻撃は最大の防御”と言われるからこそ、能動的な考え方、姿勢が強い運営体制をつくるのである。各所長、センター長のビジョン、こんな事務所にしない、あんなセンターにしないという“想い”があって能動的に前に出られることになり、部下もついていけるというものである。
毎日をそつなくこなす現場だけでは全体の士気は上がらない。また年間予算(売上、経費)を昨年ベースに策定しても同じことを繰り返す現場となるだけである。

本来の“あるべき姿”を念頭にゼロベースで積み上げていってこそ、新しい発見と改革が見い出される。今年は過去の既成概念に捉われず、“ビジョン”、“想い”を具現化してみよう。そうすれば、自ずと会社は業者からパートナーへ変遷していけるのである。