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第336回「大雪と物流」

今年も昨年同様、2月に入り都心が大雪に見舞われ、交通機関に大きな被害をもたら
した。こと物流においても影響が出たが、改めてトラック輸送の強さを確認した。
航空、船舶、鉄道は基本的に悪天候には弱いとされるが、今回の大雪でもその課題は
克服できず、欠航や欠便、遅延が各所で発生した。トラック輸送では遅れは出たもの
の大半は事前情報によるルート変更、装備品、得意先との時間調整などの準備により
大きな災いになっていなかった。国土が狭く、道路整備が進んでいる日本の物流では、
トラック輸送が全体の70%以上を占めている。そういう意味では強い物流インフラ
に支えられていると言えるであろう。
こういった中でも物流会社の実力が問われる点がいくつかある。
(1)トラックドライバーの高い運転スキル
読者の方々にも想像がつくところであろうが、これはテクニックだけではなく安全に
対する知識も含まれてくる。
(2)配車担当者、運行管理者における強いリーダーシップ
筆者が最も伝えたい点である。新人ドライバーの誘導や運行途中での道路閉鎖、迂回
路の使用不可、納品方法変更などのイレギュラーへの対処方法の決定と指示である。
ここでは現場を把握できていない担当者、管理者は機能しない。ドライバーの相談相
手にはなっても的確な指示まで出せない。ドライバー経験者でなくても閑散期での横
乗り、追走などの現場を知る努力が功を奏す。その他では、
(3)タイヤチェーン、歯止めなどの装備品の点検
(4)納品先、荷主との時間調整、などが挙げられる。
前日に、作業の前倒しを行うなど、日頃の仕事の“質”が実力として表われる。
正に「もしもの時・・・」なのである。平常時から当り前のことを徹底する、させる
クセづけが重要である。