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第340回「物流改善、コンサルティングで残るモノ」

建築や街づくりなどを見ると、ふと羨ましく思うことがある。それはやってきた事が後世に残る形として表現されるというところにである。

我々の仕事はノウハウ提供業であり、サービス業でもある。無形のサービスを提供しているために基本的に形となって残ることはない。ただ、物流センターの開発や輸配送インフラ構築などを行うと半永久的か一時的には形となって生きていることもある。

多くの物流改善やコンサルティングでは、クライアントに対してどれくらい効果があったのか、当然測られ、時間が経ってからも評価が下される。
今回はその次元のモノではない。長年に渡る改善活動において、最終的に残るモノは何であるかを自身に問いかけているのである。

ノウハウはヒトに付き、そしてそのヒトは提供されたノウハウを片手に行動する。一度や二度でうまく行くとは限らないが、物流に関してはトライ&エラーという有難いテーマが許される環境にある。だから、やってみて結果がダメであれば再度、修正をし、うまく行くまでトライすれば良い。別の角度から見れば、失敗を重ねるから完成品にたどり着くことが出来るとも言える。
最終的には物流を通して、成功体験やノウハウの確信、他部門との調整であったり、コスト計算、そして組織のあり方や対外的な折衝方法を学ぶなど、ヒトづくりに行きつくのである。また、指示、ノウハウを受ける側が成長するだけでなく、伝える我々が最も成長するのである。

物流改善やコンサルティングで最終的に何が残るのか、それは「ヒト」だと筆者は最近、強く感じるのである。