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第342回「現場が疲弊している」

今年4月から消費税が増税されるのに伴い、増税前の駆け込み需要、人手不足、トラック
の確保手配、増税に伴う税率変更作業、増税後反動に対する売上確保などと、この3月〜
4月の間に大きなイレギュラーが発生した。これによって筆者の知る限り、多くの現場は
疲弊してしまった。休む間もなくGWを迎えた形になったため、またリズムを乱してしま
った。
物流業界に止まらず建設業界や大手小売、外食業界、航空業界などにその兆しが見られる。
先日も筆者自身、羽田→福岡間の移動でLCCを使用したが、機長、グランドスタッフ不
足にシステムダウンが加わり、出発が定時より3時間以上も遅れ、福岡空港には日付が変
わる前に何とか到着、といった有様であった。これは何を現しているか、1つ目には、
“安かろう悪かろう”の流れにサービスが向き始めているということ、2つ目には、これら
を利用するエンドユーザーの不満、憤り、疲れが出てきているということ、3つ目には、
疲弊している現場を休ませることが急務であるということが挙げられる。
“現場を休ませる”というのは人員の補充が先ず必要であるが、なかなか各社採用には苦
戦している。その他では適正料金の授受、過剰サービスの削減と通常サービスの内容の見
直しである。取扱品目を約40%削減する大手食品メーカーもあれば、無償サービスを有
料化する時間指定納品の大手小売チェーン、約2,000便弱を減便するLCCなどがこ
のことを裏付けている。競争力向上に必要なサービス提供もあるが、“身の丈に合った”
内容を提供しなければその前に内部体制が崩壊してしまう。
人を集められる(1)会社の非ブラック化、(2)多種多様な採用手段の抽出と着手、
(3)(1)と(2)を実現できる資金力のある会社に人手・人材は集中し、対応不可
会社との実力差は益々、広がっていきそうである。