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第343回「物流の原点回帰」

物流業界における人手不足、大手特積会社のかさ高品対応不可、慢性的なコスト高となっ
ている中で物流の“原点回帰”とも言える解決方法が成果を上げている。
「運ばない納品」「走らない物流会社」など、いくつかのテーマで実務改善レベルにまで
落し込んできた経緯があるが、改めて効果を上げた物流手法をお伝えしたい。
「引取り、調達物流の内製化の推進」、これは顧客手配済の輸配送インフラをフル活用し、
引取りにきてもらい、その際、インセンティブ(値引き)を行うことで物流費と納品に掛
かる人手、作業の負荷をトータルで抑制するというもの。展開としては、自社に納品する
仕入先の輸配送インフラを活用する調達物流の内製化も有効である。割合として10社の
内、1〜2社がその対象となり成立する。それ以外は遠方でコストが合わない、コスト自
体持ってきてもらった方法が安価であるなどの仕入先が多いが、一部、成立してもメリッ
トは大きい。
もう1つは「受注を受けない納品」、これは納品先の納品場所と在庫数を供給側が行うベ
ンダー方式で定数納入(補充納品)と称している。これであれば地場運送会社によるフィー
ルドサービスを採ることになるが、緊急オーダーや受注〆切時間を守らないユーザー、業
界には適していると言える。
実はこれらの2つの方法は元来、酒の卸が行っていた方法で全く新しい方法ではない。
原点回帰である。歴史は繰り返されるというが、物流の歴史もひと回りしている感が強い
のである。