Top > メールマガジン「物流ナビゲーター」 > 第349回「動線を短縮せよ!」

第349回「動線を短縮せよ!」

在庫型センター(DC)にとってはロケーションが命である。
ロケーションによって保管効率も作業生産性も大きく変わってくる。更にピッキングミス
削減などの作業品質、スタッフの疲労度、習熟度、モチベーション、ついては定着率など
にも多大な影響を与える。まさに生命線なのである。
こと“動線を短縮する”という目的においては次の事柄が重要なポイントとなる。
先ずは製・商品の出荷頻度ABC分析によるデータの裏付けである。多くの現場は疑似A
BCといえる数量や金額で「よく出る」「あまり出ない」を算出しているが、正しくは伝
票行数及びデータ行数を主単位とする。これを上位から順に並べ“累積構成比”で90%
に達するところ(一部では50%とする場合がある)までをAランク品として位置づける。
結果的には「良く出る」Aランク品と「ほとんど出ない」Cランク品は感覚とあまり変わ
りないが、「少し出る」Bランク品はデータが実態を捉えている。Bランク品は商品のラ
イフサイクルから見た市場投入での成長品と衰退品が混在するからである。
次に通路幅の設定がある。フォークリフトが通るメイン通路は3,000mmから、台車
が相互に通行するサブ通路は1,500mmを起点に製・商品の特性、保管形態によって
加減させることが得策である。更にラック及び棚の高さがある。ここでは保管効率を優先
させるか、作業生産性を優先させるかどうかによって異なってくる。
保管効率を優先させるのであれば、軽量ラックでは2,200mm〜2,400mm、作
業生産性を優先させるのであれば、パート・スタッフの手が届く1,800mmとなる。
ここでは保管効率と作業生産性の2つを追いかけられない。
また、見落しがちなポイントが2つある。
1つは、リフトの種類である。当然ながらカウンターリフトは幅を要するため、リーチが
庫内であるし、全体の生産性を上げるためにはハンドリフトは不可欠である。
もう1つは、動線をショートカットさせるための通路、抜け道(公道ではバイパスやアン
ダーパスとなる機能)を作っているか否かである。通常1,750mmのラック幅なら4基、
約6〜7mで1つのショートカット通路の設定が望ましい。
動線を短くする(歩かせない)点を再度チェックされることをお勧めします。