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第356回「“3%”に生きる」

3%。この数字は筆者にとって縁深いものである。
物流コストは業種、業態によって大きくバラツキがあるが、総じて売上に占める割合は約3%と言って良いであろう。
原料関係なら10%台、精密機械や医薬品などでは1%未満の割合になるほど幅があることは断っておかなければならない。物流コンサルタントとして、このコスト領域を相手に日々、改革や改善のサポートをさせてもらっている。

もう1つの「3%」。それは企業の生存率である。一次の企業ブームから一変、現在では起業する会社の数は減少傾向にある。会社を興してから10年以上存続している会社は3%程度である。設立から3年で約50%、5年で70%以上の会社が無くなると言われる。

弊社は1996年設立で18年目を過ぎた。長女と同じ年齢である。年数だけは「3%」の枠に入る。しかし「継続は力なり」と痛感することが多い。

更にもう1つの「3%」。これは、くしくもこの原稿を書いている時に実母が食道癌の手術を行っている。81歳と高齢であるが、今でも1万2,000歩の散歩が出来るほど元気である。
先日、執刀医から手術説明たるものを受けた。最近では出来るだけのリスクを開示しているのであろう。本人、家族の前で手術の成功率を話された。33人に1人は亡くなるらしい。
腹腔鏡手術と言って体を切開することなく、いくつかの穴を体内に空けて器具を入れる手術で、患者の術後の負担が少ないらしいが、それでも食道となると大がかりな手術になるようである。親ひとり、子ひとりで生きてきた筆者にとっては、この3%に入らないことを祈っている。

最後に今年4月の増税は5%から8%へと、これまた3%分の増税であった。世の中が良い方向に進む「3%」なら有難いに尽きる。