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第358回「“出来る出来ない”ではなく“要るか要らないか”」

筆者のような様々な会社を訪問し、問題を解決する仕事をしていると良くも悪くもその会社の社風、習慣、思考パターンや物事に対する価値観、優先順位などが明から様になってくる。
当然、個人によっても異なるわけであるが、総じて意思決定、執行判断のプロセスには同一のものがある。

“同じ釜の飯を食う”とはよく言ったものだと思う。組織・チームに閉塞感があり、なかなか成果が上がらない、新規事業、商品開発が遅々として進まない、強いては業績が良くないという会社の多くは、幹部、中間管理職の決定、判断の価値観に「出来る、出来ない」を中心としている事が多い。物事を熟考する事なく、今の状態のままで対応するイメージで答えを出してしまうのである。

反対に何事にも積極性があり、社風がオープンで自由闊達、トライ&エラーを恐れず、1,000分の1、10,000分の1の可能性に向かって事業や商品を開発する、チャレンジ精神が旺盛で必然的に業績が下がった場合でも回復力を持つ会社の多くは「要るか、要らないか」が重要な判断の基本にある。では何に対して要る、要らないのか。それは、
(1)お客様のため
(2)自社の存続のため
(3)会社、個人の成長のため
(4)役割、使命として
などがあるが、全ては繋がっている。それは“最適化”というベクトルに全て向かっているのである。必要であることには間違いない、ではやらないよりもやった方が良い。

どのようにすればやれるようになるのか。成果を出すため、ゴールに到着するためには何が必要なのか、その中でクリアすべき課題は何なのかを整理し、1つずつ潰して(解決)いくのである。これは同じ判断の基本を持つ会社には大小あるかもしれないが、このような思考パターンを持つ。それをPDCAのサイクルに落し込むが、Pの“Plan”がなかなか作れない時代、環境にある。そこでこの“Plan”には感じたこと(直感)や好き嫌い、HappyかUnhappyか、要するにワクワクするPlan(計画)になっているかが不可欠な時代であると感じている。

1つのことを成し遂げるには厳しい、苦しい道のりであることには変わりないのだから、初めに決める価値判断に悔いを残したくないものである。