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第362回「『実績』そして『実歴』」

弊社、日本ロジファクトリーが出来て3年目くらいだったと思う。ベンチャーブームの
中、ある有名新聞社の記者が取材に来社した。
ひと通りの取材を終え、記者のネタとなる手帳を閉じてから「青木さんの会社は実績は
あるが実歴がない」と筆者に告げた。その時はまあまあある程度、いろいろな改善はやっ
てきているが歴史がないという事であると理解した。
今でもその解釈は間違っていないと思っているが、取材を受けて以後、15年強の間、
その言葉がしばしば思い出されるのである。
“実績があるだけではダメで、それをいかに継続させる事が出来るか”なのであるが、
その当時の実績と言っても中身は貧相であり、また記者にすれば他社と比べている訳で
はなく絶対評価のレベルである。
単純に「実績」と言ってもやはり“量”と“質”の向上が不可欠であり、実際、約20年の
中で変化してきたと思う。また「実歴」とは意味深である。その記者は多くの会社を
取材し、見てきたのであろう。
パッと咲いてすぐに散ってしまう会社もあれば、地味に咲きながら後に大華になる会社、
大華にならなくても根強く咲き続ける老舗会社など、1996年、当時はベンチャー企
業花盛りでやれ上場、やれM&Aと持ち上げられたものだった。あの楽天もその中の1
社であり、大きな華を咲かせている。反対に多くの企業が去っていったのも事実である。
「実歴」それは“継続は力なり”の存続している会社なのかという事もあるだろうが、
実際に歴史を刻んできたのか、実りある継続をしてきたのかと自問自答する。
大辞泉によると「歴」とは、
1.確かなものとして世間から認められているさま
2.隙がなく整っているさま
と記載されている。
このように時間の問題ではなく中身の質を問う意味合いが強いのである。
約20年間などは問題外であり、何を成してきたのか、何を残しているのかを改めて肝
に銘じて前進し、進化していかなければならない。