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第363回「初動力こそ現場力である」

現場力。ここ数年、このテーマについて色々な会社や専門家が唱えてきており、より実
務的かつ実現性を重んじたスローガンとしても発信されている。
日頃、現場に週の半分以上、入り込む筆者にとっても最重要テーマである。
では現場力とは何であろうか突き詰めると“初動力”であると言える。情報が入り、自
身やチームで咀嚼してイメージが出来上がり、そして何をやらなければならないかとい
う事が見えてくる。問題はここからである。
筆者であれば、今日、明日から着手するが、色々な理由を見つけて、来月だの、来期か
らなどと第一歩の行動までに時間を要していては実現性は大きく低下する。
“打てば響く”と言われるが、これは即、行動に結び付けられるか、何らかの反応が返
ってくるかという事であるが、真に“初動力”で現場力は決まるのである。
幸いにして多くの現場ではトライ&エラーが許される。走りながら考えていく事が、総
じて良い結果をもたらす事が多い。
また組織の三悪である「決めっ放し」、「やりっ放し」、「言いっ放し」を払拭する最
善策は強力な初動に基づいた継続性である。改善(目標)を果たす現場は必ずこの初動
力がある。伝えた次の日には打合せや朝礼での具体的指示、業者への見積依頼、必要な
備品の調達などに動いている。
大統領への評価の1つに就任から90日間でどれだけの事案を決定し、動き出すかとい
う事も挙げられるが、この事にもよく似ている。就任後の初動力である。
また人材においても優秀な人物はすぐに行動を起こすのが通例である。頭でっかちな人
物はメリット、デメリットを過剰反応し、行動に重い腰が上がらないし、問題意識が低
かったり、モチベーションが低いとこの事項を“忘れる”という逃避行動に移してしま
う。現場力のチェックに初動内容と時が重要でもある。
初動力が強い現場力を支えているのである。