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第382回「組織に“矛盾”を投げる」

コミュニケーション力を飛躍的に向上させる方法の1つに組織に“矛盾”する課題、環境を投入するというやり方がある。考え方としては、周囲とコミュニケーションを取らざるを得ない状況を創り出すことを目的としている。

組織やチームが想定していなかった事柄を投入、提示することで意志表示、伝達精度を上げ、その場の苦境を凌いでいかなければならない。このような人との会話や対話が必要な状況とはどんな状況があるだろうか。

暖かいと思っていた部屋がとても寒い、少量だと聞いていた作業が大量の作業で人手が足りない、反対に遅くまでかかると思っていた作業が想像以上に早く終わり空き時間ができた、など(1)考えていなかった、想定していなかった事柄を(2)組織・チームと同じ機会において(3)共感できるものがあり(4)喜怒哀楽を発信せざるを得ない状況でヒトは周囲とコミュニケーションを取ろうとする。

また、1人では解決できない事柄において“助け”を求める場合もある。そういう意味では組織の長たる者は時には無理難題を投げ掛け、組織・チームが話し合わなければならない状況ができればコミュニケーションが機能し、連帯や本音が出てくる。
逆療法とも言える方法であるが、スマートフォンやSNSが普及している現在ではヒトとのコミュニケーションを必要以上に取らなくても、これらを操作するだけでその場の対応は済んでしまう。また、個人情報(保護)などから個人的な話はタブーとされてきている。

コミュニケーションのきっかけを作ることが難しくなっているなかで“飲み会”を復活させている会社も多いが、高いコミュニケーションレベルを求めるのであれば上記のような“逆療法”も1つである。
また、この考え方には「考える力」、「問題を解決する力」、「リーダー的人物の発見」、「環境に適用する力」の養成にも効果的である。