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第387回「景気・不景気に振り回されるな!」

3月末を迎えて、各経済関連のマスコミは今年度の総括を行っている。アベノミクスの
失敗、大手企業景況感悪化、日銀短観による「先行き懸念」など良い話題がない。
景気・不景気は確かに重要であるし、「その通りだな」と感じるが、企業活動の明暗を
分ける“全て”ではない。やるべき事をやって、業界内での差別化要因を醸成できてい
る会社は着実に利益を出している。
そもそも景気・不景気というのは年商1,000億円クラス以上の企業には影響がある
が、それ以下の中堅、中小企業には関係がない程であり、また、その領域でビジネスを
行っているものである。しかし、景気判断も大手、中堅、中小の3つに分けて提示され
るマスコミもあるが、その場合、中堅、中小の景況感が“悪い”とマーキングされてい
る。
そもそも、ヒト、モノ、カネ、情報などの経営資源力で大手より劣っているのだから当
り前なのである。更には体制やシクミ、ルール、社風、グループ会社とのシナジーなど
無形の経営資源ではもっと貧弱になってしまう。反面、景況が良くなれば、これもまた
“大手”のひとり勝ちとなってしまうではないか。
中堅、中小企業は元々、脆弱であることは今に始まった事ではない。読者の方々の中に
は、「とは言っても元請け企業の景気が良くなれば、我々には仕事は回ってこない」と
言われるかもしれないが、そのような企業は長年の依頼型経営から脱却しなければなら
ない。営業先、強いてはマーケットをも自ら開拓するほどの自主性と原動力が不可欠で
ある。
景気・不景気を気にしすぎる時、会社は自社が弱っていることの証である。いかなる時
でも自社の業界、社会での存在意義・その追究、独自固有の長所と圧倒的差別化要因の
ブラッシュアップ、元請、下請に頼らない自助自立型経営によって目の前にある課題と
しっかり向き合って逃げずに後回しせず、コツコツと解決していけば一筋の光が差し込
むであろう。

今の状況を景気・不景気のせいにするのは愚の骨頂である。自分を信じて、自社を信じ
てやれることの一歩を踏み出そう。
昨年、麻生副総理が「景気」の“気”は“気持ちの問題でもある”と言ったことを思い
出すのである。