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第394回「在庫を見れば会社が見える」

我々は仕事柄、多くの物流現場を目にする。その際、改善に向けて見るべきポイントが
いくつかある。
よく言われる2S、5Sは大半の現場で十分でなく、改善ポイントとして挙がる、会社その
ものを表すテーマとも言える。他には「在庫」が同様の意味合いを持ち、会社そのもの
が見えるのである。
在庫が多い、少ないが品目別に発表し、回転率がどれくらいなのか。基本は30日分を切
らなければ在庫過剰傾向と言える。また、急に仕入を止めて30日以下を狙っても今度は
“欠品”を発生させる可能性があるため、適正在庫の設定、発注点管理の実施などが必
要となってくる。
在庫管理では在庫差異率がセンター運営の精度を表す。従ってコンピューター在庫と実
在庫を合わせ、可能な限り差異ゼロに持っていく必要がある。
一言に棚卸しと言っても製・商品の置き方、マスター管理、頻度(年1回か年2回レベル、
月1回レベル、毎日レベルなど)、方法(ハンディターミナル使用、読み上げ方式など)
携わるスタッフの人員と役割分担と非常に多くの事柄を整備し、事前準備が欠かせない。
会社が見える在庫としては返品量、返品回数、返品処理スピード、これらは少なく且つ
処理スピードはルーティン化し、少量であっても毎日処理されることが望ましい。
反対に返品在庫が積み上げられていたり、更に廃棄品在庫が溜まっていると営業、物流、
仕入と共に改善を図らなければならない。
その他では不動在庫の割合も当然、少ない方が良いのであるが、その在庫が“不動”で
ある原因を押さえ、今後に活かすことが重要である。
また、安価な時に購入する政策在庫に関しても在庫に関わるトータルコスト、入・出荷、
保管の手間などを鑑みて、その内容が精査されるシクミがいる。
このように在庫を見ても会社が見える。また、ビジネスのやり方が見えるのである。