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第438回「KPIからKGIへ」

昨今では物流に限らず、幅広い業種・業界でKPI(主要業績評価指標)による数値管理が普及している。正しくは他業界でのKPIを物流にも取り入れるようになったと言えるかもしれない。最近ではKGI(重要目標達成指標)を唱える企業も増えてきている。

KPIとKGIの違いは何かと言えば端的に言うと、KPIは業績評価という「プロセス」を数値管理するものであり、KGIは目標達成という「ゴール」を数値管理していくものである。

KPIはKey Performance Indicatorの略、KGIはKey Goal Indicatorの略である。

具体的な物流KPIとしては生産性や品質を中心にリードタイム、イレギュラー、在庫状況を管理し、人時生産性(MH)や誤出荷率、納期遵守率、時間外受注比率、棚卸し精度(アンマッチ率)などの改善すべき事項に対する業務レベルに照準を当てている。

一方、物流KGIとしては売上対支払物流費比率、在庫回転率(回数)、物流投資対効果(ROI:Return On Investment)などの改革すべき事項に対する経営レベルに照準を当てている。

当然ながらこれらは連動していることが望ましいし、あるべき姿であるが、ゴールなきプロセス重視の物流改革・改善もしばしば見受けられる。

本来ならばKGIが設定され、そしてKPIが設定されるのが順序であるが、KPIが前面に出ている理由は全社テーマか部門テーマであるかの違いと経営における“物流”の重要性認識の違いであると言える。従って“物流”を部分最適でなく全体最適化していくためにはKGIの設定も欠かせなくなってくるのである。

(再掲載)