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「物流は人なり」。良い人材を獲得することは、会社の成長を左右するほどのインパクトを持ちます。

しかし実際の人材採用・育成には誰もが苦労されているもの。
ここでは私たちが実体験を通じて得たエピソードをご紹介することで、皆様の採用・育成活動がより充実したものになるよう、情報を発信して参ります。

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No2:枯渇する大都市近郊県の物流マン

No1:“メリハリ消費型求人”の幻想

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No2:枯渇する大都市近郊県の物流マン(2004/10/12)

いわゆる転職市場における人材の枯渇感は、東海地区を中心に叫ばれていたが、ここへ来てこの余波が関東地区を襲っている。 某上場物流企業では、いままで求人に困ったことはあまりなかったということであるが、最近は東京都下でも現場人材は時給の高騰がじわじわと始まっているそうで、これが千葉、埼玉、神奈川ではさらに顕著になり、群馬・栃木・茨城などではもう求人をしてもまったく人が集まらない状況なのだそうである。

最近は倉庫についても大規模案件が増加していることもあり、求人は日に日に逼迫感が出ている。曰く、「現場で働く人がいないために新規受注が取れない」「派遣を中心にシフトを組まざるをえず、計画通りの利益が取れるか不安」といった声も方々から聞こえる。 物流現場の大規模化は物流拠点の立地価値を高めており、好立地の拠点には人も荷主も集まり、そうでない拠点を持つ物流企業はコスト面、対応力の面で不利な状況を強いられるという傾向が顕著に見られてきた。 物流企業における「人材採用」はいまやまったなしの経営課題となっており、採用の前提や枠についても大幅な見直しが迫られているといえそうである。 具体的には「紹介予定派遣」サービスの活用や、学生に向けてのリクルートの強化、新たなるアピールポイントの発見とプロモーションなどである。

国際物流情勢に詳しい、サン物流開発の鈴木準先生のレポート(LOGI-BIZ2004年10月号)によると、アメリカやヨーロッパの物流現場は、3PL企業ではマテハン機器の導入を極力抑える傾向であり、荷主企業ほどマテハン投資をしている状況という。国際的に見ても、作業現場の変化が激しい3PLの物流現場において、ローコストオペレーションの決め手は「人の力」であるという共通認識が出来ているようである。 日本でも近年高収益を上げている物流企業は現場の運営力で定評がある。これからは採用のノウハウに加え、現有社員をいかに育て、伸ばすのかが成長のキーポイントになってきている。 そして人材活用に対する変革の波はすさまじいスピードで物流企業に迫ってきており、来年の春には更に人材枯渇が深刻化しているように思えてならない。

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No1:“メリハリ消費型求人”の幻想(2004/07/20)

今の消費者の消費スタイルを称して「BMWに乗って100円ショップに買い物にいく“メリハリ型消費”だ」という意味のことを話した経済評論家がいた。確 かに、消費者は本当に必要とされるものには惜しみなく金を払うが、そうでないものにはできる限り金を払わない、という傾向が強まっている。以前なら持ち物 がその人の「格」を表すという傾向性があったが、現在はTシャツ姿で「球団を買いたい」という億万長者の若手経営者が出る時代である。まさに時代はメリハ リだ。
しかし、これが求人市場でも起こっていると聞いたらどう思うであろうか。実際にある企業のヒアリングを行った際にこの現象に非常に似た話が出てきたのである。
この企業の採用担当者の話を総合すると、「MBAを取った秀才が、ドライバーをしながら新規大口顧客を開拓する」という、実際に存在すれば業界紙のトップ を飾るような人材採用戦略をお持ちなのである。しかも給与水準は現在の自社社員と変わらないレベルでのスタート、実績に応じて「成果報酬」までしてくれる という。

当然、人を採用するにあたって、人物像は明確な方がよい。そのほうが理想を軸にさまざまな提案ができるからだ。しかし理想が市場の現実と著しく乖離してい る場合は、なかなか希望の人材を紹介するのは難しい。この例は極端であるが、求人企業の人材ニーズの中には、「その人材が入社してくれることで、今の会社 にない部分を充当してくれる、もしくは現在の体制を打破してくれる」“ヒーロー到来願望”を持っている場合が多い。しかし相手も同じ人間である。いきなり 見知らぬ仲間と、勝手の違う場所で仕事を始めるわけである。どんなスーパーマンであろうと、すぐに能力の100%を出せるはずもない。

中途採用の求人は「即戦力≒時間」を買うという側面も確かにある。
しかし、めったに見ることのない“ヒーロー”や、モノを買うような気分でスキルや経験、知識を「買おう」というイメージではお互いに不幸になる。まずは相手の能力もさることながら、一緒に会社を担っていく「仲間」として、その人の人となりを受け入れることができるか、その上で求める能力と出せる条件の見合いができるか、という視点での採用活動をして欲しいと願う次第である。
どれだけ優秀と呼ばれる人材が集まったとしても、その組織が「勝てる」組織である保障はない。むしろ一人一人の能力は特筆するものがなくとも、組織となったときに相乗効果を発揮する場合の方が成功した企業には多い。